• 歌と版画の部屋(room of songs and prints)

花散る里の花天井 百日咲きのさるすべり

どうせこの世は絵空事 にせものの方が美しく

ひとつ混じった白い花 みつき十日でおわる恋

誰を憎めばいいのだろう ここは地の果て夜の果て

散っても散ってもさるすべり 真っ赤な花びらふみつけて

夜の明けないこの街に 人目をしのんで通う道

帰りは涙でぬれている 紅のながるる竜田川

誰を憎めばいいのだろう ここは地の果て夜の果て

ほれたわたしがばかなのか うかれてのぼせて天に散る

23 ta ‘Frar, 1865 Keisuke Yamanami Stomach.